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好奇心と試行錯誤と品質と。

当研究室配属を希望する学生のみなさんへ
(あるいは,検討している (あるいは眼中に入ってすらないけど好奇心で見に来た)みなさんも含めて)

テーマ選び: 超音波・振動測定・音環境 etc. ・・・の研究室です。

 超音波・振動測定・音環境の測定と評価やそのシミュレーション,信号処理,可視化などに加えて,“脳” や “音楽” なども少し扱っています。
 [→ 長谷の専門分野]

dr

 テーマ選びは,希望にはできる限り応じたいと思っています。やっぱりその方がモチベーションが上がりますからね。・・が,残念ながら,誰でも容易に思いついて面白そうだと思う分野は激戦区である(あるいはほとんどやり尽くされている)可能性が高いです。ですから,学生さん自身が興味を持てるかどうかという点に加えて,その界隈の激戦度合いや小さくとも新規の成果が出やすいテーマかどうか,なども考慮に入れてテーマを決めます。この判断は指導教員の(その分野のプロとしての)重要な仕事の一つです。(もちろん解った上で希望するなら「敢えて激戦区に突撃する」という選択肢もアリです。5年生の卒業研究なら万一撃沈しても何かに真摯に取り組んでいれば “卒業” はできます。)

 なお,“脳”・“音楽”・“聴覚”などを扱うには信号処理技術に加えて心理実験(聴取実験:心理学的手法が必須です)のノウハウの蓄積を避けて通れません。これを5年生の一年間だけでモノにするのはなかなかリスクが高いですので,これらのテーマは基本的に専攻科進学希望者(あるいは5年生でも充分に時間を掛けるつもりのある学生さん)のみとします。ぜひやりたい!・・という人は必ず配属前にコンタクトして下さい。
 [→ 過去の卒論テーマ一覧]

好奇心とスピード感

idea

 “研究”とは,どんな小さなテーマであっても,まだ誰もやったことのない事柄を対象にするものです。“研究” なのですからほとんどが失敗して当然なのですが,教員の凝り固まった頭には限界(実現できそうなことを無意識に優先してしまいがち)があります。ぜひみなさんの新鮮な脳で悩んでみて下さい。出口は見えなくとも,日々あれこれ考えているだけでも大きな意義があります(これは自分自身への戒めでもあります)。指示されていない軸でグラフを1枚書いてみる,そんな簡単なことからも新たな発見があるかもしれないのです。実際に,学生さんが試してくれた仕事からヒントを貰うこともよくあります。

 というわけで,当研究室では,“今日はこれをやれ” という具体的すぎる指示よりは,大きな方向性を示したいと思っています。トライアンドエラー!

研究の進め方

think

 とはいえ,みなさんは当然最初は初心者です。いきなり「さぁテーマを自分で決めろ,さぁ自分で文献を探せ,さぁ自分で実験を進めろ,信号処理もデータ解析も自分でやれ」・・と言われたら困るでしょう。配属から4月末くらいまでは基礎技術(主に超音波の基礎知識や信号処理の実習,文献の探し方など)のレクチャーを中心に進めます。その間に業界の空気感(このへんの研究はやり尽くされてるけどこのへんは意外と穴場,みたいな話)もお伝えできればと思っています。その後,それらの知識を元に,5月初旬~中旬くらいに相談してテーマを決める,というのが当研究室の標準的なスタイルです。

 ちなみに,学内だけではなかなか大規模な実験やプロジェクトは困難ですので,大学や外部の研究機関での実験もおこないます。外の機関を見るのも悪くない経験となるはずです。人脈というのは思っている以上に重要ですよ。うまくマッチしそうであれば外部の研究者が参加する勉強会や研究会なども積極的に紹介しています。
 [→ 共同研究先]

 なお,制度上,時間割に「卒業研究」という枠が設けられていますが,これは全員が一堂に会して情報共有や議論をするための「コアタイム」です。それ以外は特に定まった拘束時間は設けませんので比較的自由に取り組んでもらえば結構です。各自で時間を見つけて進めてください。連絡さえ付けば,スタイルは問いません(ちなみに,研究室内の連絡は Slack でおこなっています)。

資金源

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 ところで,研究室の財政は,ほとんどが税金(あるいは税金を元にした文部科学省などの競争的資金)で運用しています。一部は企業さんから頂いている研究費もありますが,いずれにせよみなさんの学費が占める割合はほんのわずかです。みなさんの研究に使う機材等の費用もそこから支出しています。もちろんみなさんには「ほとんど研究しない(卒業ラインすれすれ)」という権利もありますが,このお金はどこから来たのだったかいな,というのをたまには思い出して貰えると嬉しいです。
 [→ 研究費]

最後に

 そんなこんなで色々書きましたが,そもそも研究や研究を通した交流は楽しいものです。卒業前の一年間,共に遊びましょう。せっかく高等教育機関で学んだのに同じ学費で卒業研究で楽しまないのは勿体なすぎますから。